モデル空間の問題点とは

前回はオートキャド(AutoCAD)のモデル空間の基本ルールについておさらいをしてみました。

基本的な作図スペースで、原寸で作図をして印刷時に縮小することによって縮尺を合わせる訳です。

まあメンドクサイ設定も時にはありますが、実際に使っていく中でこれは慣れていくしかありません。

こうした「慣れ」が必要なのは、どんなソフトであっても同じこと。

何もオートキャド(AutoCAD)だけが特別という話ではないので、どんどん使い込んでいくしかないです。

慣れればという条件はありますが、オートキャド(AutoCAD)は非常に便利なCADです。

これは毎日使っている私の正直な感想なので、そんなに的外れな感想ではないと思います。

だからこそ、こうしてちょっと面倒な概念について、できる限り分かりやすく説明をしてみたりもするんです。

と、ちょっとモデル空間についての話から外れて来たので話を戻して……

今回はモデル空間だけを使った場合に、どんなことに困るのかというあたりを考えてみたいと思います。

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モデル空間の概要を復習

さて、今まで色々とオートキャド(AutoCAD)のモデル空間について解説してきましたが、そろそろ次の話に進む時です。

当サイトのテーマはペーパー空間であり、モデル空間だけを使って図面をまとめる方法の解説ではありません。

まあ今まで長いことモデル空間について解説していた訳ですから、あんまり説得力はありませんけど。

モデル空間だけでもある程度のところまでは出来る、という話を書かずにはいられなかったんです。

でも、それは私が一番お勧めするやり方ではありません。

モデル空間だけで図面をまとめるのは難しいから、ペーパー空間を使ったほうが便利ですよ。

そんなスタンスなので、ここで色々と細かい話を追求しても、あまり大きな意味はないと思います。

ということで、今までモデル空間について書いてきた内容を簡単にまとめて、どんな問題点があるかをおさらいしておきましょう。

そして、その問題点を解決する為の手段としてペーパー空間を使う、という流れで話は進んでいきます。

とりあえず今回はモデル空間のまとめをやってみましょう。

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寸法スタイルごと変更する場合の設定


前回はオートキャド(AutoCAD)の設定で、記入した寸法の数値を実寸から変えるやり方を紹介しました。

基本的には長さの寸法尺度は「1」になっていなければいけない訳ですが、拡大した図面ではそうも言ってられません。

そういう限られた場合にだけ、個別に寸法を変更するという使い方ですね。

ちなみにこの「長さの寸法尺度」設定は、プロパティコピーコマンドで違う寸法にコピーすることが出来ます。

前回1箇所だけ設定を変えて、自動的に数値が500になった寸法がありますが、この寸法をプロパティコピーすると…

 

寸法のプロパティコピー中

 

こんな感じで、自動的に数値は500に切り替わりました。

 

寸法の設定がコピーされた

 

これは全部の寸法で500と入力するよりも全然楽ですから、積極的に使っていきたい操作ですね。

今回はそんな設定方法の細くとして、個別に寸法を変えるのではなく、寸法スタイル全体を変更するやり方も紹介しておきます。

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実際の長さから寸法値を変える方法

オートキャド(AutoCAD)では基本的に、作図する対象をそのままの大きさで作図するのがルールです。

でも場合によっては、線分などの要素を何倍かにして図面で表現をするということも有り得ます。

具体的に言うと、モデル空間内で異なる縮尺の図面を同時に印刷する際に、そうした調整が必要になります。

そうした作業のデメリットについては今まで説明してきましたので、今回はそれを少しでも減らす方法を考えてみます。

5倍に拡大した図形に寸法を記入していくと、当然ですがそのまま数値も5倍になってしまいます。

それでは拡大図の意味が全然違ってくるので、図形は大きくして、なおかつ寸法は適正な数値になる。

そんな設定の方法を今回は紹介します。

そんなに大げさな設定でもないので、どこで設定をすれば良いのかだけを覚えて頂ければ大丈夫。

誰でもすぐに使えるようになります。

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5倍に大きくしたモデルの寸法

オートキャド(AutoCAD)のモデル空間で図面をまとめる際に、異なる縮尺の図面を記載する場合にどうすれば良いか。

前回はそうしたテーマで色々と説明してきました。

モデル空間だけで図面を完結させようとすると、異なる縮尺の図面、例えば詳細図を載せる場面で困る事になります。

オートキャド(AutoCAD)の基本ルールである「作図対象をそのままの大きさで作図する」を破る訳です。

寸法記入の際に拡大した数値を自動的に記入してくれたり、作図の際には自分の頭の中で計算をしながら作図をしたり。

本来しなくて良いような作業が発生するので、効率が良いか悪いかで考えると、少なくとも良くはないですよね。

ただ、オートキャド(AutoCAD)側もそうした状況を想定していない訳ではありません。

モデル空間内で拡大した図面を記入する際に、寸法も全てて入力にならないような設定を用意してくれてます。

この設定を調整すれば、モデル空間内で図面を20倍とかにした場合でも、寸法の数値だけは自動で計算してくれるようになります。

これは色々と応用が効く設定ですから、今回はその「モデル空間で寸法値を自動変換する設定」を取り上げてみます。

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