原寸のルールを破る代償

オートキャド(AutoCAD)のモデル空間内に、異なる縮尺の図面を入れて印刷するにはどうすれば良いか。

こんなテーマで色々と説明をしていますが、なんだか少しずつ話が長くなってきています。

ちょっと他人ごとみたいな表現になってしまいますが、収集がつかなくなりそうな感じで心配です。

モデル空間で完結させるのは面倒で大変だから、最初少し分かりにくくてもペーパー空間を使った方が良いですよ。

そんな結論で話を進めているつもりなんですけど……

どういう訳か、今はモデル空間で図面を完結させる為にどうすれば良いか、具体的な手段を頑張って説明してます。

まあオートキャド(AutoCAD)のデータ構成によっては、モデル空間だけで終わらせた方が良い場合もあるとは思います。

だから具体的なやり方を知っておくのは全然悪い事ではない……ということで、この話をもう少しだけ続けてみます。

前回は拡大図の倍率を計算する方法について書いたので、今回はその拡大図を作図する際の注意点を考えてみましょう。

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モデル空間上に配置する拡大図の倍率計算方法

前回は、モデル空間内で異なる縮尺の図面を表示させる場合の基本的な考え方を、もう一度詳しく説明しました。

縮尺1/100の図面に縮尺1/5の図面を入れる場合にどうしたら良いか、という話でした。

ちょっと面倒な感じのする概念ですが、ここで理解しておけば、ペーパー空間を理解する際にも役立ちます。

多少の時間をかけてでも、ぜひこの縮尺の考え方を自分の知識としておくことをお勧めします。

それを人に説明するようなチャンスがあれば、自分の知識も整理されて都合がいいんですけど……

私の説明があまり分かりやすくないので、そんなことを言ってもあまり説得力がないですね。

それでも、もう少しだけ話を続けることにして、今回の例ではなぜ拡大図を20倍にしたのかについて考えてみたいと思います。

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モデル空間上に違う縮尺の図面を入れる

モデル空間内で異なる縮尺の図面を表示させる場合、作図要素をそのまま大きくして作図する必要があります。

例えば縮尺1/100の図面に縮尺1/5の詳細図を記載する場合には、詳細図を20倍に大きくしておきます。

そんな話を前回しましたが、あまり上手く説明できていないような気がして仕方がありません。

なので今回はもう少し詳しく説明をすることにして、以下のようなポイントについて書いてみたいと思ってます。

・20倍という倍率の考え方

・その計算方法

・作図要素を大きくする際の問題

・その為に設定する項目

これらをしっかりと押さえておけば、ペーパー空間を使わないでも、モデル空間だけで図面をまとめることは可能です。

ただし正直言って煩わしい作業ですから、そんな手間をかけるならペーパー空間を使う方が効率的です。

それに、作図対象が大きくて図面分割をするような場合には、結局ペーパー空間を使わざるを得ません。

そのあたりを考えると、そこまでモデル空間で頑張る意味はあまり無いんじゃないかと個人的には思いますが……

概念を知っておいて損をすることはないので、今回はモデル空間で違う縮尺の図面を記入する方法をもう少し詳しく解説します。

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異なる縮尺の図面を1枚にまとめる手順

前回はモデル空間だけで図面を分割しようとした場合に、どんな問題点があるのかについて考えてみました。

ただ、こうした「全体を描いてから分割表示する」というのは、ひょっとしたら建物の図面だけなのかも知れないという気もします。

私は建築に関する図面はよく知っていますけど、それ以外のジャンル、例えば機械の図面とかには疎いんです。

だからもしかしたら「図面の分割なんてやらない」と思われているかも知れません。

でも、少なくとも建築の分野では図面の分割を頻繁にやるので、まあこの内容でも参考になる人はいるかな。

今回はモデル空間だけで図面をまとめる際のもう一つの問題点、違う縮尺の図面を載せる場合について考えてみます。

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モデル空間で図面の分割をすると

さて……

図面枠の説明にちょっと時間をかけてしまいましたが、ここで知りたいのは図面枠についての話ではありません。

図面枠とは何かを知ることは大事なことですけど、それが最終的な目的ではなく、まだ準備段階の知識です。

なぜ図面枠があるとモデル空間での図面分割が難しいのか、という話をする為に、図面枠の概要を説明した訳です。

今回からがようやく本題。

……ということで、モデル空間だけで図面を分割する為にはどんな問題があるのかを今回は考えてみましょう。

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