ペーパー空間への画面切り替えにかかる時間と、エラーのリスクが高まることに対するリスク回避。

前回まではそのあたりの話をしました。

ただ、このあたりのエラーなどの話というのは、最初の話からは少しだけ脱線しているんですよね。

途中まではビューポートの設定が色々あって、それらの設定がどんな役割を持っているのか、という話だったのに……

ビューポートの表示制限の話から少し違う離しになってしまったので、今回から話を元に戻したいと思ってます。

もちろんエラーを回避する方法も大事な話なので、そうした話がダメという訳ではないんですけど。

しかしそれ以上に大事なのが、ビューポートの設定についての知識を持つことだと私は思っています。

ということで、今回からは再びビューポートの設定についての詳しい話に戻ることにしましょう。


■ビューポートのプロパティ

まずはおさらいということで、ビューポートを選択した際に表示されるプロパティ画面を確認してみましょう。

 

ビューポートのプロパティ

 

まあ色々な設定が表示されていますが、これらの設定を全て細かく調整する必要がある訳ではありません。

調整が必要なのは以下のような設定です。

・色

・画層

・線種

・高さ

・幅

・オブジェクトを表示

・ビューをロック

・標準尺度

・カスタム尺度

これくらいですね……って、ピックアップしてみたら、設定する項目はそこそこ多いですね。

 

■設定が多くても

ビューポートで設定しておくべき項目は、先程も紹介したように、そこそこ数はありました。

ただし、ややこしい設定はそれほど多くはなくて、大半が通常のオブジェクトが持っている設定と同じなんです。

設定の数が多いから複雑で面倒だという訳でもないので、そんなに身構えなくても大丈夫だと思います。

上記設定の中で、作図者が色々と考えて設定をする必要があるのは、恐らく尺度の設定だけです。

これだけは確かに計算が必要な設定で、便利に使う為にはそれなりに覚えておくべきことがあります。

なのでそこはしっかりと概念を理解するしかありませんが、それ以外はそんなに気にするほどの話ではありません。

と言うことで、これらの細かい設定については、次回以降に詳しく説明をしていきたいと思います。