ペーパー空間を使っているとエラーが発生しやすい、という問題点の解決方法について、基本的な部分を前回は取りあげました。
結局データの保存というのは、誰も知らない特別な技とか、皆が驚くような秘密の設定などはありません。
ただ単純に、こまめに保存という地道なやり方をしていくしかないので、もうそうした習慣を付けてしまうことをお勧めします。
大抵の場合、いつもは保存しているけれど今日に限って保存しなかった、という時にエラーが出るんですが……
そうならないように、出来る限り毎回決まったタイミングで保存をするのが良いんじゃないかと思います。
さて……
今回はビューポートの機能と直接は関係ありませんが、エラーが出てしまった時の最後の望み、自動保存について簡単に紹介だけしておこうと思います。
■自動保存の概要
自動保存というのは、作業する人がデータを保存していない場合でも、オートキャド(AutoCAD)側が保存してくれる機能です。
予期しないタイミングでエラーが出てしまい、オートキャド(AutoCAD)が強制終了になってしまう。
これは時々発生する事故ですけど、そうした状況になってもデータは自動的に保存されている。
この便利な機能は、設定と使い方によっては、かなり有効に活用することが出来ると思います。
まあちょっと分かりにくいのが難点ではありますけど、それも覚えてしまえばそれで済む話です。
と言うことでここでは簡単に自動保存の設定を説明します。
■具体的な設定方法
画面下の方にあるコマンドライン上にカーソルと持っていき、そこで右クリックすると以下のようなメニューが出ます。
ここで「オプション」を選択すると、各種設定が出来るダイアログBOXが表示されます。
上部の「開く/保存」タブをクリックし、左側中央にある「ファイルの安全確保」という項目に注目です。
そこに「自動保存」という項目があるので、まずはそこにチェックが入っているかを確認しましょう。
そして少し下にある「間隔(分)」という項目に、どの程度の間隔で自動保存を実行するかを入力します。
上記画面では20分間隔で自動的にオートキャド(AutoCAD)が保存処理をしてくれる、という設定にしています。
この時間は自由に設定することが出来ますが、少なくとも1時間以内に設定をしておくことをお勧めします。
私の場合は20分おきにオートキャド(AutoCAD)が自動でデータを保存してくれるような設定にしています。
これを何分に設定するかは人によって違いますけど、あまりにも長いと自動保存の存在意義が薄れてしまいます。
それでは意味がないので、ある程度程よいバランスを考慮した時間を設定しておくことをお勧めします。
先ほども書きましたが、私の場合は色々と検討した結果、20分くらいが無難じゃないかということで設定をしています。