オートキャド(AutoCAD)を使って図面を描く際に、どのようなデータ構成にすれば良いのか。

前回はそんな話題を取り上げてみましたが、まずは会社が作ったルールに従うことが第一になります。

これが出来ていないような状況で、そこに自分流のアレンジとかポリシーなどを入れる必要はありません。

まずはまわりの人に合わせること。

こうした表現をしてしまうと聞こえは悪いですけど、これはオートキャド(AutoCAD)を使う上で非常に重要なことです。

同じ会社であってもデータのやりとりをする訳ですから、これは対外的な話だけではなく社内的にも重要なことのはず。

まあ時には、会社が決めたルールが今ひとつ自分の好みに合わない、という場合もあるとは思いますが……

そこであくまでも自分が良いと思うやり方を貫き通す。

もしくは会社の基本方針に自分のやり方を合わせる。

どちらにより多くのメリットがあるのかを考えると、少なくとも私は自分流を貫くことにリスクを感じてしまいます。

まずは会社のやり方に合わせておいて、そのうちに発言力が増してきた段階で、会社のやり方自体を変えるよう持っていく。

そうやって少しずつ自分が良いと思ったやり方を実現していく方が、はるかに効果的じゃないかと思います。


■自由ではあるけれど

人によっては、会社に属さずにオートキャド(AutoCAD)を使う場合や、特に決まった作図ルールがない場合もあるはずです。

そうした場合には、ある程度やり方は作図する側の自由という事になりますが、もちろん好き勝手に出来るという訳ではありません。

まずは「効率よく作図する」という目的があって、これはどんな仕事であっても変わることのないものです。

それに向かってどのようなやり方で進んでいくのか、という方向性は作図者の自由ということです。

目的地が不変なので、そこに行く為のルートが自由とは言え、わざわざ遠回りになるようなやり方を選ぶことは出来ません。

誰が見ても不便なやり方選ぶと言うことは、あえて目的地とは反対方向に進んでみることとイコールです。

そうしたやり方を勝手に選んでいくと、効率が悪くなって結局は誰にも仕事を依頼されないようになるだけの話です。

オートキャド(AutoCAD)で図面を描くというのは、確かに一人で黙々とやる作業かも知れません。

しかしそれはこの仕事の一部分でしかなくて、結局は図面を必要とする相手がいてはじめて成り立つ仕事です。

これは当たり前の話ですから、データを受け取る人が出来るだけ使いやすいようなデータ構成を考えるのは当然の事だと言えます。

 

■基本方針は変わらず

オートキャド(AutoCAD)を使って図面を描くやり方には、結構色々なバリエーションがあります。

その中から自分がどんな方法を取るのかは、自分で決められない場合も時にはあると思います。

自分でそれを決められる場合であっても、出来るだけ効率よくという基本方針が変わることは絶対にありません。

だから自由なようでいて、結局はそれほど自由ではない、というのが正直なところでもあります。

仕事なのだから出来る限り無駄を省いたやり方を突き詰めていく。

こうした基本方針を元にして、色々なやり方からヒントを得て、自分の操作しやすい状況を作っていく。

これを目指すだけと考えると、案外シンプルなのかも知れません。